【WSM】

やあ久しぶり。読者のみんなも知っての通り、この前の大会で僕らはふがいない結果に終わってしまった。僕自身も今までで最悪なパフォーマンスだったね。でもコンディションは悪いわけではなかったんだ。実際大会の3日くらい前の練習では自分でも信じられないくらい動けていた。気づいたら手が出て止めているって感じ。たまにああゆうふうになるんだけど、あの時の気分ってホント最高なんだよね。

テイク(及川の愛称)が冗談で『コヤマは試合前はめちゃくちゃ当たるんだけど、本番になると・・・』なんてことを言っていたんだけど、まさかそれが本当になるとはね。

1対1で入れられるのはともかく、ミドルを何度か入れられたのはまずかった。それに今回はイージーミスも多かったね。
モチベーションはすごく高かった。でも試合中はなぜか集中力に欠けていたな。自分でも理由は分からないんだけど、とにかく練習のときのようなあの自信を持つことができなかったんだ。
PKを止めた場面があったんだけど、はじいた後誰もフォローに来なくてこぼれを押し込まれたんだ。みんなあの日の僕じゃPKを止めるのは無理だと思ったんだろうね(笑) とにかくひどい内容だったよ。


チーム全体を見ると、やっぱり経験不足が否めない。パスを出したら終わりって感じだし、やっぱり運動量も他のチームと比べると格段に少ない。でもこればっかりはやっぱり場数を踏んでいくしかないよね。少なくとも1ヶ月に1回大会にでるのが理想だけど、現実はそんなに簡単じゃない。とにかく、少ない機会なわけだし、1試合1試合大切に、意味のある試合をしていきたいね。


僕らの頼れる指揮官ハジは、みんなも知っての通り、試合前にプライベートなことで問題があった。僕らもパフォーマンスの低下を心配したんだけど、それは杞憂だった。良くも悪くも『いつもの』ハジだったよ(笑) やはり彼は真のプロフェッショナルだね。「自分が思った以上に動けなかったことの方がつらかった。」ってさ(笑)


そうそう、この大会はネガティブなことだけじゃなかったよ。嬉しいこともあった。
僕は試合中、膝から出血してしまったんだ。かなり深くやってしまってね。そしたら試合後にヒデさんが自分の飲んでいた水を傷口にかけてくれて、おまけに自分の使っていた汗拭きタオルで血を拭いてくれたんだ。水がかかるたびに注射の針を何本もさされてるような痛みが襲ってくるんだけど、それよりもあの時は感謝の気持ちの方がつよかった。その後は、今度は村上がなにやらハイテクな絆創膏を貼ってくれたんだ。僕の為に1つ無駄にさせてしまって申し訳ないって気持ちもあったけど、そのときはとにかく嬉しかったよ。
そして僕は改めて、やっぱりこのチームで優勝したい、って思ったんだ。


僕が思うに、転ぶことは大した問題じゃない。ただ、そのまま起き上がらないのは大問題だ。ベスティエッラは転んだままでいるようなチームじゃない。問題はみんなで解決して、何度でも起き上がるんだ。ベスティエッラはそうゆうチーム。少なくとも僕はそう思っているよ。